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学ぶ「責任」のありか。女性雑誌『GINGER』で山田詠美がすごいこと言ってる。

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ミユカルです。

ミユさんと呼ばれたり、みゆきちと呼ばれたり、いま生きているうえで10個くらいアダ名があります。

 

原稿の息抜きに、山田さんの連載エッセイを紹介します。

 

山田詠美さん『4 unique girls(フォー・ユニーク・ガールズ)』

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皆さま、女性雑誌『GINGER』を知っていますでしょうか?

30代女性をターゲットにしてる女性雑誌『GINGER』ですが、ミユカルは昔からモデルのヨンアちゃんと小説家である山田詠美さんのファンなので、毎月チェックしてたりします。

 

そう、雑誌を開いて広告ページの後、10ページ目くらいに山田詠美さんの連載エッセイがあるんですね。

今回はその連載エッセイの感想を書きたいと思います。

 

あなたが言うそれは「敬意」じゃない

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  新刊発売にあたってのパブリシティ開始前や、社内の部署移動などの際に、新しくスタッフの一員となった若い人を紹介されることがある。そういう時、たまーにこんなふうに言う上司(日頃、私とあまり接点のない人たち)がいるんだなぁ。

「この際、彼(彼女)のことを、山田さんに厳しく鍛えてもらおうと思いまして……」

 え? なんで? と私は困惑する。この上司、その彼(彼女)を鍛え上げられる人物として私を扱おうとしている。そうすることによって、私に対する敬意を表明しているんだなあ……よーしよし……なーんて、思うわけなじゃん。いったい何故に、私が、あんたんとこの小僧共を鍛えて一人前にしなくてはならないのかね。最初っから、完成品持って来いやーっ! と、しまいには腹が立って来るのである。

引用:『GINGER』

(『4 unique girls(フォー・ユニーク・ガールズ)』第70回/山田詠美

 山田詠美さんは会社員ではないですが、似たような経験がある人もいると思うのですよね。

「鍛えてやってよ!」って言葉で敬意を払うタイプ。鍛えるって、そもそも言葉が雑すぎる。

 

人材は消耗品でもなんでもないし。 

 

逆に「新人の○○はゆくゆくは△△になって~してほしいと思ってる。そのために力を貸してくれ」って背景までちゃんと説明できるマネージャーって本当にすてき。

 

いつだって最後に決めるのは「学ぶ側」

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  それでは、人が人に知識や教養、生きる指針などを授けたり授けられたりする場合には、いったいどの言葉を使うのか。

 一番相応しいのは、「学ぶ」、「教わる」を意味する”Learn”だろう。自分が授ける時には”learn from me”、他人(○○)から授けられる場合には”learn from ○○” 常に受動態のぶれない動詞だ。学ぶ人が主体。責任のありかははっきりしている。大人になったら、誰かに鍛えられるのではなく、自らを鍛えよってことね。そして、育てられるのではなく、自分自身を育てるべし。

引用:『GINGER』

(『4 unique girls(フォー・ユニーク・ガールズ)』第70回/山田詠美

 

山田詠美さん、ほんとすき。

人のやる気は不思議なもので、授けられるものじゃない。好きなこと×目的×期限(いつまでに◯◯する)の3つのかけあわせじゃないと、形をつくるのはすごく難しい。

 

あと、目的や期限があって、それに向かって進歩したりジャンプするのは必要なんだけど

 

ジャンプだって高く飛ぶ前には、低くしゃがむでしょ?

 

どれだけ上手く、低くしゃがめるかが勝負だな、ってスタートアップにいて思う。

しゃがむ努力っていろいろしんどいけど、ジャンプしたときの楽しさに比べれば辛かったこともぜんぶ消えちゃうんだよね。

 

 

あっ先日、社内イベントで習字大会やりました。

 

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人材たいせつ。

 

ちなみにミユカルが働くサムライトでは編集者を募集しています。

興味があったら話しかけてね。

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